2022/10/20

購買行動を促進するパッケージデザインのポイントとは?

デザイン

パッケージデザインは消費者の購買行動を促進する重要な要素のひとつです。近年、ECサイトの利用も一般的になっているため、商品を実際に手にとることなく購入する方も多いのではないでしょうか。実際に商品を手に取らず、画面の情報で商品の購買を決定するため、「見た目」の情報となるパッケージのデザインは非常に重要です。そこで、本記事ではパッケージデザインの重要性と、売れる商品パッケージのデザインのポイントについてご説明します。  

パッケージデザインの重要性

冒頭に申し上げたとおり、パッケージデザインは消費者の購買行動を後押しする要素のひとつです。では、どのような理由で購買行動を後押しするのか早速解説していきます。  

商品の良し悪しを判断する材料として

パッケージデザインの大切な役割のひとつは「商品をよりよく見せること」です。 極端な例ですが、劣悪な商品であっても商品パッケージが「かっこいい」「かわいい」ことで、消費者に「商品が良いものである」と認識させることができます。もちろん、商品に合ったデザインをしなければ、消費者からのクレームの元にもなるため、商品とパッケージのデザインが切り離せるわけではありません。しかし、良いデザインのパッケージであれば、「商品が良いものである」と認識されやすくなるでしょう。  

パッケージそのものを目的とした購買が見込める

キャラクターとのコラボパッケージなどは、見た目から得られる情報を購買の理由とする最たるものです。それ以外にも、優れたパッケージデザインはデザインそのものが購買の理由になり得ます。 上記したように「かっこいい」「かわいい」デザインは、商品を良く見せますし、「便利」といった理由でも優れたパッケージは購買の後押しをします。このように、パッケージそのものを目的とした購買行動を促せることもパッケージデザインのちからのひとつです。  

良いパッケージのデザインはクチコミ拡散のチャンス

いまや多くの人が何かしらのSNSで情報を得ています。また、SNSの利用により、消費者一人ひとりが情報の発信源としての可能性をもつため、優れたデザインにはそれだけで認知拡大のチャンスがあります。話題性を生むパッケージであれば、SNSであっという間に拡散され、多くの人の目にとまることでしょう。  

売れる商品パッケージ

商品パッケージをデザインする際、どのようなことに気をつければよいでしょう。気をつけるべきポイントを5つご紹介します。  

商品のわかりやすさとブランド周知

まず、細かい文字でびっしりと商品の情報が書かれたパッケージをイメージしてください。「よく見れば」どのような商品かわかるかもしれませんし、情報量が多い点ではとても親切かもしれません。しかし、それはあくまでも文字の情報でありデザインとはいえません。 パッケージデザインとは、商品を包むパッケージの限られたスペースの中で、商品の良さと、機能をいかに端的にお客さんに伝えられるかがキモになります。また、独自パッケージのイメージが浸透すれば企業イメージの醸成にもつながり、ひと目見ただけで「〇〇さんの商品」と、認知されやすくなります。「ひと目見ただけでどのような商品か伝わること」が大切です。  

写真やイラストの使い方と消費者を惹きつけるキャッチコピー

例として、食品の場合「シズル感」の演出がとても効果的です。「味」や「食感」など言葉では説明がむずかしい商品でも、写真などで特徴を表現することによって消費者の五感に働きかけます。言葉では伝えきれない情報も、写真やイラストを効果的に利用することで、より消費者に伝わりやすい情報になるはずです。 また、ここまで文字の情報に否定的と感じた方もいるかも知れませんが、キャッチコピーは重要なデザインの要素です。ひと目見たときにユニークなキャッチコピーが記憶に残ると、思わず頭の中で繰り返してしまうことはありませんか。他にはない印象的なコピーがパッケージに書かれることにより、パッケージのデザインはよりちからを発揮します。  

売り場に合わせた見た目や素材の選定

例えば、スーパーとデパートで同じコンセプトのパッケージデザインが並ぶことはありません。スーパーであれば安売りを目的として、簡素なパッケージによってコストを抑えた印象を与えることは効果的でしょう。しかし反対に、高級品を求めてデパートで買い物する場合は、ダンボールでパッケージされた商品に魅力を感じることはないでしょう。このように、売り場に合わせて見た目や素材を選定し、消費者が買い物をする場所と目的に沿ったパッケージにする必要があるのです。  

ターゲットや目的の選定とユニバーサルデザインの配慮

デザインを考える際にもっとも大切になるのはターゲットの選定です。年代や性別、特徴を鑑みて、どのような人に商品を使ってもらうのかを考えなければいけません。性別、年代だけではなく、多様性が求められている現代では、より細かなターゲットの設定が必要になってくるでしょう。 ターゲットの特徴を想定することで、ある程度好まれるデザインの絞り込みはできますが、気をつけなければならないのがユニバーサルデザインです。ターゲットや目的の選定とは別に、人種、性別、年代分け隔てなく、さまざまな人に使いやすさを伝えるデザインにしなければなりません。ターゲットの絞り込みをしながら万人に好まれなければならない、非常にむずかしいポイントです。  

環境問題への取り組みをアピール

地球温暖化などさまざまな環境問題が話題になっている今、消費者からはパッケージの環境への配慮も求められています。環境に配慮したリサイクル素材を利用する、廃棄する際にコンパクトにできる設計にするなど、パッケージから環境問題に取り組むこともできるのです。こうした環境への取り組みは、消費者に安心や信頼を与えられ、商品を選ぶきっかけやリピートの理由になることがあります。積極的に取り組んでいきたいポイントのひとつです。  

まとめ

ここまで商品パッケージデザインの重要性とデザイン作成時のポイントをお伝えしました。SNSが普及した今、商品パッケージがより重要視されています。 弊社では、パッケージデザイン、印刷、アッセンブリーなどのトータルプロデュースによりデザイン代に関しては安価でご案内をしております。また環境印刷に力を入れるなどSDGsへの取り組みも積極的に実施しております。商品パッケージデザイン制作をご検討の際は、ぜひ株式会社エヌエーシーへお任せください。
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