2024/06/27

サスティナブルデザインとは?企業メリットやSDGsとの関係性も

デザインSDGs

近年、サスティナブルデザインやSDGsなどの言葉をよく聞くようになりましたが、どのような内容かご存じでしょうか。今回はサスティナブルデザインの概要や、企業のメリットなどについて解説します。SDGsとの関係性も紹介しますので、サスティナブルデザインを実践していきたい方はぜひ参考にしてください。

サスティナブルデザインとは?

サスティナブルデザインとは持続可能な社会を実現するためのデザインのことを指し、近年非常に注目を集めています。サスティナブルデザインはSDGsとの関連性が高く、商品やサービスを開発する際には必ず意識しなければいけません。 サスティナブルデザインの一般例として、環境に優しいプラスチック製品などが挙げられます。従来までは自然に分解することが難しかったプラスチック製品ですが、近年では技術の向上と環境への配慮から生物分解できる商品も生まれています。

エコデザインとの違い

 サスティナブルデザインと似た言葉に「エコデザイン」があります。サスティナブルデザインとエコデザインは、言葉の意味は似ていますが少し異なります。エコデザインは環境に適した商品を目的としているのに対し、サスティナブルデザインは環境だけでなく、経済や政治などすべてのことを対象にしています。したがってサスティナブルデザインの方がさまざまなことを目的としているため、幅が広いと考えられます。 一方、エコデザインはサスティナブルデザインに含まれます。環境に適した商品やサービスを展開する際に同じ意味として使用する方もいます。どちらの言葉を使用する際にも環境をよくしようとすることは同じであり、未来の環境を守っていくためにはどちらも意識しなければいけません。

サスティナブルデザインを遂行しなければならない理由

近年注目されているサスティナブルデザインですが、なぜ遂行しなければいけないのでしょうか。ここではサスティナブルデザインの必要性について解説します。

世界的に環境問題が深刻化している

サスティナブルデザインを遂行すべき理由として、環境問題の深刻化が挙げられます。数百年前まではそれほど環境問題を気にする必要はなかったものの、近年ではオゾン層の破壊や温暖化、環境汚染、大気汚染などが従来よりもかなり深刻化しています。 サービスや商品を開発する際に地球の環境について配慮しないと、CO2の増加や化学汚染物質の増加を招きます。世界的な環境問題を解決するためにもサスティナブルデザインを考える必要があり、多くの国でサスティナブルデザインの重要性について取り組み始めています。

経済発展による大量生産・大量消費が問題に

環境問題が破壊されている要因のひとつに大量生産大量廃棄があります。産業革命以来多くの商品が世界に流通したため、世界中で物があふれかえりました。そこから高度経済成長を経て大量消費が繰り返されたため、今現在環境に大きなダメージが残っています。 そこで注目されるようになったのが、すぐに物を廃棄しない「持続可能な社会」の実現です。サスティナブルデザインはエコデザインとは少し異なり、環境だけにとどまらず地球全体をよりよくすることを対象としており、経済や政治などあらゆる観点から対策することを目的としています。

従来のデザインが抱える問題点とは

従来のデザインではいくつか問題点がありました。サスティナブルデザインが必要になった背景について確認しましょう。

産業廃棄物の増加と森林伐採の促進

従来のデザインでは、産業廃棄物の増加と森林伐採の促進が問題点でした。環境問題を考えずに森林を伐採すると環境問題を引き起こしてしまい、また商品を制作してもすぐに捨てる繰り返しが地球温暖化を招きます。 廃棄物の増加を減らすためにはひとつの商品を長く使い続ける必要があり、すぐに捨てられるような物は大量生産してはいけません。たとえば使い捨ての割り箸は洗って何度も使える箸に変えることで、廃棄物の量を減らしごみの焼却量を少なくできます。 森林伐採も同じようなことがいえます。森林伐採を促進すると大量の二酸化炭素を排出するだけでなく、資源に限りがあるためこのまま続けると森林が失われます。森林が失われるだけでなく、ヒートアイランド現象が起こったり生物の絶滅化を促進させたりするため、サスティナブルデザインの重要性が増しています。

衣類の廃棄による二酸化炭素の排出

衣類の廃棄も二酸化炭素の排出を促進させます。サスティナブルデザインを進めるにはリサイクルを考えることが重要で、リサイクルを進めれば廃棄するためのエネルギーを大きく減らせます。安い価格の商品を大量消費するのは見直さなければいけないため、企業側だけでなく消費者側の意識を変え、世界全体として環境問題に向き合わなければいけません。

プラスチックの廃棄による環境汚染問題

プラスチックの廃棄も環境汚染の問題になるため、近年ではスーパーやコンビニのポリ袋の廃止が行われました。ポリ袋などのプラスチック類は自然に分解されにくいため、使うとしても必要最低限にすべきです。 またサスティナブルデザインの一環として、ポリ袋の作り方を見直し土に分解されやすい素材の開発も進められています。ポリ袋の使用を制限してもそのまま捨ててしまう方も多くいるため、捨てても大丈夫な素材にするのが重要です。もし廃棄したポリ袋を魚や動物が食べてしまうと生態系が壊れるため、ポリ袋の使用方法や作り方を十分に考えなければいけません。

サスティナブルデザインを取り入れるメリット

持続可能な社会を実現するためには消費者側の意識を変えることも重要ですが、消費者側だけでなく企業側にもいくつかメリットがあります。具体的に企業側にどのようなメリットがあるか確認してください。

SDGsの目標達成に貢献できる

 サスティナブルデザインを取り入れると、SDGsの目標に直接貢献できます。SDGsとは「持続可能な開発目標」のことであり、環境のみならず経済や社会などの問題解決目指せます。 サスティナブルデザインは目標の幅が広いため、さまざまな業種で取り入れられています。素材の発注から生産、流通、消費までの工程を意識することで、暮らしや社会によい影響を与えられます。 たとえば衣類の繊維を丈夫な自然のものに変えると、長期間着用できるため廃棄コストを大きく減らせます。SDGsを意識した商品開発は今後ますます注目されるため、SDGsでの課題解決や目標を今一度確認しておくのが望ましいです。

事業の成長につながる

人々の関心が高まっているためサスティナブルデザインを意識すれば、事業の成長につながります。企業側と同様に消費者側もSDGsの重要性を理解しているため、サスティナブルデザインを取り入れるとブランド力を高まります。消費者側でもSDGsの商品を購入したい方も増えており、事業の成長に直接つながるでしょう。 また地域や環境に応じて流通ラインを意識すれば、価格リスクや生活環境に対応できます。環境に対する消費者の意識も高まっているため、サスティナブル商品を一度試してみたいという方も今後増えます。持続可能な社会を目指せるだけでなく企業の成長アップにも直接つながるため、サスティナブルデザインの導入を検討しましょう。

結果的にコスト削減にもつながる

サスティナブルデザインを意識することで、コスト削減にもつながります。無駄な消費を見直すことで必要でなかった作業が行われなくなり、エネルギー消費や資源の削減になります。 たとえば会議の際に資料などを印刷していた企業は、サスティナブルデザインを意識することでデジタル化を進められます。デジタル化を進めている企業とそうでない企業では、資料の作成コストに大きな差があるためコストカットできる部分は、デジタル化を進めていくのが望ましいです。またプリントの消費量を減らせるだけでなくデジタル化を進めていけば効率性も上がり、企業の成長アップにもつながります。

サスティナブルデザインを取り入れた例

サスティナブルデザインは日常生活のあらゆる場面で使用されています。具体的にどのような場面で取り入れられているかみていきましょう。

トイレットペーパー

トイレットペーパーは環境を意識して作られているものが多数あります。多くの場合は木材を素材として作られていますが、サスティナブルデザインのなかには、竹を素材として作られているものがあります。 竹は成長速度が早く二酸化炭素を吸収してくれるため、木材で作るよりも環境被害が少ないといわれています。したがって竹を育てることで環境を守り、資源を枯渇することなくトイレットペーパーを作れます。また竹素材のトイレットペーパーは肌に優しく水質環境を汚さないため、今後ますます注目される素材の一つです。

お弁当箱

お弁当箱もサスティナブルデザインを意識して作られているものがあります。スーパーやコンビニで売られているお弁当箱は使い捨てのものが多いため、再利用できるお弁当箱を使用することが重要です。 そこで竹製品を作る際に出る「竹粉」とコーヒーのかすを混ぜ合わせて作られたお弁当箱があります。本来捨てられるはずのものからお弁当箱を作れて、洗えば何度も使用できるため環境に負担をかけません。 このようなお弁当箱も企業側の努力と消費側の環境への認識が重要です。企業側が努力を積み重ねたとしても、消費者側がそのメリットを知らなければ竹で作られたお弁当箱は普及しません。企業側はSDGsの重要性に加えて、消費者側に価値のあるものを提供する必要があります。

衣類

衣類は全世界で非常に多くの量を廃棄しており、日本国内でも年間で100万トン近くの衣類を廃棄しています。衣類を廃棄する際にはたくさんの二酸化炭素が排出するため、再利用の必要性が求められます。 そこで本来使用しない衣類の切れ端を利用し、新しく衣類を作る方法があります。この方法の原材料はくず糸を利用するため、環境に優しいだけでなくコストも大幅に減らせます。消費者が実際に着用しなくなったものを自主回収し、いらなくなったものを原料として作り出すと、企業側も消費者側もお互いにメリットがあるでしょう。 また、捨てようとしていた衣類を再利用することにも注目されつつあります。消費者が捨てようとしていた衣類を、消費者同士で売買することで新たに衣類を作らなくて済みます。近年ではネットオークションやフリーマーケットアプリで取引されることが多く、消費者側同士で着用しない衣類が流通しています。これらがもっと普及すれば衣類を大量に生産する必要がなくなるため、衣類の消費量も減らせ環境を守れます。

レンタルジーンズ

ジーンズをレンタルすることもサスティナブルデザインの一貫としてあります。レンタルジーンズのサービス内容はジーンズを借りて、1年後に返却しまた新しいジーンズが送られてくるサブスクリプション型です。 古いジーンズは再利用されまた新しく作成されるため、消費者だけでなく企業側も材料費を必要としないのがメリットです。消費者も新しいジーンズを1年ごとに着用できるため、消費者にとってもうれしいサービスで普及しつつあります。 従来までは企業側が原材料から衣類を作成するのが主流でしたが、現在では原材料の仕入れまでも見直されつつあります。単純に販売するのではなく今後長期的に生き残るには、サスティナブルデザインを意識した生産方法も必要になるでしょう。

消耗品の回収

消耗品の回収を行う事業もあります。通常捨てられる消耗品を自主回収し、洗浄や修理を行うことでごみの排出を減らします。回収したものは中古品として販売したり、中の部品を再利用したりできるため、すべてがごみになるわけではありません。中小企業だけでなく大手企業と連携して行われる場合もあるため、SDGsの効果は非常に高いといえます。

まとめ

今回はサスティナブルデザインとSDGSの関係性や、企業側のメリットについて解説しました。サスティナブルデザインの重要性は今後ますます注目され、環境だけでなく経済や生活においての「持続可能な社会」の実現が必要不可欠です。今後は商品やサービスを提供する際は、SDGsを意識していくことが求められるでしょう。 弊社は、SDGsに積極的に取り組む資材・包材商社です。環境に配慮した方法でパッケージデザインを制作することに力を入れております。環境によいパッケージデザインに仕上げるためのご相談も弊社では承っております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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