多くの企業でSDGsに対する取り組みや環境への配慮が行われています。SDGsは世界を持続的によりよくするための目標で、2015年に国連で採決された社会全体で取り組むべき目標です。印刷会社やパッケージデザイン制作でももちろんこのSDGsが取り入れられ、環境によい制作方法の導入が進んでいます。この記事では、パッケージデザイン制作における環境への取り組みや弊社で行っている対策についてご紹介します。
パッケージデザイン制作会社が行っている環境対策
印刷会社やパッケージデザイン制作会社が行っている環境対策は下記のようなものが挙げられます。印刷時に再生可能なエネルギーを使用し、CO2の排出量をできるだけ減らすという取り組みが行われています。
● 再生紙などエコペーパーの利用
● 現像を行わずに刷版を行う無処理版で印刷する
● 環境によいインクを使用するなど
株式会社エヌエーシーで取り組んでいる環境に配慮した制作方法
弊社で取組んでいる環境に配慮したパッケージデザイン制作方法4つをご紹介します。
水なし印刷
一般的な印刷時には、「湿し水」という有害物質が含まれている水を使用します。印刷する箇所としない箇所を分けるために湿し水を使います。インクがオイルでできているため、水で濡らしたところはインクを弾いて、印刷時にインクが付かない仕組みです。しかし湿し水には、IPAと呼ばれるアルコールが大量に含まれていて、IPAは土壌汚染や水質汚染を引き起こす原因だと言われているため、一般的な印刷は環境によくないことが指摘されています。
この湿し水を使用しない印刷を「水なし印刷」といいます。一般的な印刷が環境によくないことから編み出された印刷方法です。水なし印刷では、湿し水の代わりにシリコンゴムを使用します。インクを付けない部分がシリコンゴムになっていて、このシリコンゴムが水と同様、油であるインクを弾く仕組みです。環境に配慮している印刷方法だとコスト面が心配している方もいますが、一般的な印刷方法とさほど提供料金は変わらないため、弊社でも導入しています。
カーボンオフセット
カーボンオフセットとは、できるだけCO2の排出量の削減を行いますが、どうしても排出される温室効果ガスの排出量と同じだけ温室効果ガスの削減活動に投資をするという取り組みです。全くCO2を排出しないのは、日常生活でも難しいです。どうしても避けることができないCO2や温室効果ガスの排出があるため、その分投資を行って埋め合わせるという考え方です。ヨーロッパを中心にアメリカやオーストラリアでもカーボンオフセットが盛んになっています。
一部のパッケージデザイン制作企業ではカーボンオフセットを取り入れて、CO2や温室効果ガスの排出量をプラスマイナス0にしているところがあり、弊社でも賛同いただける企業様にクレジットを購入していただくという形で発生するCO2を0にしています。
ノンVOCインキ
環境に配慮したインキによく植物性油インキが挙げられます。植物性インキは、大豆などを原料とし再生可能な植物性油を使用したインクのことです。植物性油の中でもとくに環境によいといわれているのが、ノンVOCインキです。通常のインキは高沸点石油系溶剤が使用されていますが、石油を使用しているため環境によくありません。ノンVOCインキでは高沸点石油系溶剤の代わりに植物油などを使用し、高沸点石油系溶剤を使用しても全体の1%未満に抑えています。
弊社ではノンVOCインキと水なし印刷を組み合わせて環境によいパッケージデザイン制作をご提供しています。
まとめ
弊社で行っている環境に配慮した制作方法についてご紹介しました。SDGsを取り入れる企業が増え、世界全体で環境問題への注目が集まっています。パッケージデザイン制作会社を選ぶ際に環境に配慮した業者選びをすると、環境に配慮していない業者を選ぶときよりも消費者の信頼が得やすくなるのではないでしょうか。株式会社エヌエーシーは、積極的にSDGsや環境に配慮したパッケージデザイン制作方法を取り入れている資材・包材商社です。SDGsの取り入れ方がわからないというご相談も承っております。環境に配慮したパッケージデザイン制作なら、ぜひ株式会社エヌエーシーへお任せくださいませ。